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2023年、ありがとうございました 2023/12/31 (日)

すばらしい宝物との出会い   
   
先日、国語教材を整理していたら、こんな文章が目に入りました。
椋鳩十「人間はすばらしい」より
地球上にあるものは全部、「すばらしい力」をあたえられている。「すばらしい力」をあたえられずに、生まれてきているものは、ひとつもない。
たとえば、コウモリならば、ほかのことはできないが、超音波を出すという力は、みんな、同じように、あたえられとる。
ところが、人間は、動物として生きるための力のほかに、ひとりひとりに、それぞれ、べつべつの「力」をあたえられておる。
絵の上手なひと、歌の上手なひと、それから、作曲の上手なひと、手さきの器用なひと。(中略)
うん、口のたっしゃなひと、足の速いひと、全員、それぞれね、「すばらしい力」を、きみたちは持っておる。
・・・なんかしらん、どういうものかはしらんけれども、きみたちは、自分のなかにすばらしい「宝物」を、どんなひとでも、みんな、ひとりひとりが持っておる。
 
 日頃、「何のためにこんな勉強せんなが~」とよく聞かれますが、自分のなかにある「すばらしい宝物」と出会うためでもありますよね。
 勉強ちゃっ、大変やけどわかると楽しい」
「ちょっと本でも読んでみっか」と、子どもたちから、こんな声が聞こえるよう大いに知的好奇心を刺激していけたらと思っています。